「映画を観ていて、ストーリー以上にその背景の美しさに目を奪われたことはありませんか?」
歴史ある石造りの街並み、雨に濡れたロンドンのアスファルト、そして果てしなく続く緑の丘。イギリス映画の魅力は、その独特な「風景」にあります。
今回は、VODで手軽に楽しめる作品の中から、**「一度は観ておくべき、イギリスの美しい街並みが映える映画」**を3本厳選しました。画面越しに広がるイギリスの空気感に浸りながら、至福のトラベル気分を味わってみませんか?
目次
1. 『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』(2013年)
【舞台:コーンウォールの海辺とロンドンの地下鉄】
【あらすじ】
自分にタイムトラベルの能力があると知った青年ティムが、恋人を作るために過去をやり直す物語。しかし、時間を操ることで「本当の幸せ」とは何かを学んでいく、心温まるSFラブストーリーです。
【見どころ:対照的な二つのイギリス】
コーンウォールの海岸線: ティムの実家があるコーンウォールは、切り立った崖と青い海が美しいイギリス南西部のリゾート地。家族でティータイムを楽しむ庭や、雨の中の結婚式など、イギリスらしい「湿り気のある美しさ」が詰まっています。
ロンドンの日常: 地下鉄の構内や何気ない街角が、二人の恋の舞台として魔法のように美しく切り取られています。
【小ネタ】
ティムとメアリーが出会う「暗闇レストラン」は、ロンドンに実在する「Dans Le Noir ?」がモデル。
コーンウォールの実家として使われた家は私有地ですが、実際に崖の上に建っており、映画のファンが今もその風景を求めて訪れる聖地となっています。
2. 『ノッティングヒルの恋人』(1999年)
【舞台:ロンドン・ノッティングヒルのパステルカラーの街並み】
【あらすじ】
ロンドンのノッティングヒルで小さな本屋を営むバツイチ男ウィリアム(ヒュー・グラント)と、世界的なハリウッド女優アナ(ジュリア・ロバーツ)の、身分違いの恋を描いた王道ラブコメディ。
【見どころ:ポートベロー・ロードの活気】
パステルカラーの家々: ノッティングヒル特有のカラフルな建物や、有名なアンティーク市「ポートベロー・ロード・マーケット」の賑わいが、映画の多幸感を高めています。
秘密の庭園: 二人が忍び込むプライベート・ガーデン(Rosmead Gardens)は、ロンドン特有の「共有庭園」文化を象徴しており、都会の中の隠れ家のような美しさです。
【小ネタ】
ウィリアムの「青いドアの家」は、実は脚本家のリチャード・カーティスが実際に所有していた家。映画公開後、あまりに観光客が押し寄せたため、ドアが塗り替えられたり、オークションに出されたりした逸話があります。
3. 『ホリデイ』(2006年)
【舞台:サリー州の雪降る田舎町(コッツウォルズ風)】
【あらすじ】
恋に破れたイギリス人女性アイリスとアメリカ人女性アマンダが、休暇中に互いの家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」をすることに。環境を変えたことで、二人に新しい出会いが訪れます。
【見どころ:絵画のようなイングリッシュ・コテージ】
ローズヒル・コテージ: アイリスが住む小さな石造りの家は、イギリスの「カントリーサイド」の理想を詰め込んだような美しさ。暖炉、雪景色、生け垣……。まさにコッツウォルズ地方を彷彿とさせる、静かで趣のある風景が主役です。
ロンドンの豪華なマナーハウス: 都会とは対照的な、イギリス伝統の重厚な建築物も登場し、イギリス建築の多様性を楽しめます。
【小ネタ】
実は、アイリスの住む「ローズヒル・コテージ」の外観は、映画のためにわざわざ建設されたセット!しかし、あまりに完璧なイギリス風コテージだったため、実在する家だと信じているファンが今も多いそうです。