「家族の形は、ずっと同じではいられない。だからこそ、今この瞬間が愛おしい。日本の名匠とイギリスの至宝たちが描く、人生の黄昏時と家族の絆を見つめる3つの物語をご紹介します。」
1. 山田洋次監督『家族』(1970年)
テーマ:日本の原風景と、生きるための「移動」
【あらすじ】
長崎の小さな島で炭鉱労働をしていた精一(井川比佐志)と妻の民子(倍賞千恵子)が、家族全員で開拓地である北海道の中標津へ移住する道中を描いたロードムービーです。老いた父、幼い子供二人を連れた、日本縦断の過酷な旅が始まります。
【見どころ:昭和の日本を縦断するリアリズム】
ドキュメンタリーのような臨場感: 実際の万博開催中の大阪など、当時の日本の風景がそのまま映し出されています。
「民子」という聖母: 倍賞千恵子演じる妻・民子の、苦難に耐えながらも家族を支える強さと美しさが、山田洋次監督の原点ともいえる輝きを放っています。
【印象的なセリフ・シーン】
「精一、わしを連れていってくれるのか」:笠智衆演じる父のこの一言に、老後の不安と息子への全幅の信頼が詰まっています。
旅先での別れ:道中で襲いかかる悲劇。家族が寄り添うしかない過酷な現実が、今の時代にも通じる「家族の最小単位の強さ」を問いかけます。
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